教授プロフィール
藤田 誠
Makoto FUJITA 卓越教授 |
1980年 千葉大学工学部合成化学科卒業
1982年 千葉大学大学院工学研究科修士課程修了
1982年 相模中央研究所研究員
1987年 東京工業大学工学博士
1988年 千葉大学工学部 助手
1991年 同 講師
1994年 同 助教授
1997年 分子科学研究所錯体化学実験施設 助教授
1999年 名古屋大学大学院工学研究科 教授
2002年 東京大学大学院工学系研究科 教授
2023年 東京大学 卓越教授
現在に至る
2012〜2013年 Pohang University of Science and Technology (POSTECH), Division of Advanced Materials Science 客員教授(兼任)
2018年より 分子科学研究所 特別研究部門 卓越教授(兼任)
2018年より 千葉大学 特別栄誉教授(称号)
2019年より 東京大学 卓越教授(称号)
2023年より 東京大学 特別栄誉教授(称号)
1997〜2013年 JST-CREST 研究代表者
2012〜2017年 科研費 特別推進研究「単結晶空間」 研究代表者
2014年〜2019年 JST-ACCEL 研究代表者
2019年より 科研費 特別推進研究 研究代表者
「空間捕捉によるタンパク質の構造・機能制御および高効率構造解析」
受賞歴等
1994年 有機合成化学奨励賞1999年 ルイパスツール大学(仏)客員教授
2000年 日本化学会 学術賞
2001年 東京テクノフォーラム ゴールドメダル賞 (読売新聞)
2001年 日本IBM科学賞
2002年 ルイパスツール大学(仏)客員教授
2003年 名古屋シルバーメダル
2003年 Earl L. Muetterties Memorial Lecturers (UC Berkeley)
2004年 アイザット・クリステンセン賞
2006年 G.W.Wheland Award(シカゴ大学 Lectureship賞)
2007年 中国人民大学化学系 名誉教授
2009年 文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)
2010年 江崎玲於奈賞
2010年 錯体化学会賞
2011年 H. C. Brown Lecturer (Purdue大学)
2011年 3M Lectureship Award (British Columbia大学)
2012年 トムソン・ロイター 第3回リサーチフロントアワード
2012年 Kharasch Lecturers (シカゴ大学)
2012年 Abbott Lecturer (イリノイ大学)
2013年 日本化学会賞
2013年 Arthur C. Cope Scholar Award (アメリカ化学会賞)
2013年 Merck-Karl Pfister Visiting Professorship (MIT Lectureship賞)
2014年 ISNSCE 2014 Nanoprize
2014年 紫綬褒章
2014年 Fred Basolo Medal (ノースウエスタン大学)
2015年 John Osborn Lecturer (ストラスブール大学)
2016年 内藤記念科学振興賞
2018年 ウルフ賞化学部門
2019年 Paul Karrer Medal (チューリッヒ大学)
2019年 恩賜賞・日本学士院賞
2020年 中日文化賞
2020年 クラリベイト栄誉引用賞
2022年 グランプリメダル(仏国 La maison de la Chimie)
2022年 Ojima Distinguished Lectureship Award in Chemistry / Stony Brook 大学学長講演
2023年 朝日賞
2023年 2022 Natta Award (ミラノ工科大学)
2024年 Van't Hoff Award
恩賜賞・日本学士院賞 恩賜賞・日本学士院賞 恩賜賞・日本学士院賞
研究内容
生体系では、弱い結合力に誘起され、DNA二重らせんやタンパクの高次構造など、複雑でかつ高度な機能をもった分子の集合体が自発的に生成します。本研究室ではこのようなしくみに着目して、分子の機能的な集合体を自発的に構築する研究に取り組んでいます。----------------------------------------
1. 遷移金属を活用した自己集合性分子システム:本研究では、配位結合を駆動力として、連結環状構造、カプセル構造、チューブ構造等、既存の化学合成ではつくりにくい、さまざまな巨大構造体の自己集合を達成してきました。
2. 孤立ナノ空間の化学:このようにして構築した構造体の骨格内部につくられる特異空間を活用して、孤立空間の化学を展開しています。すなわち、分子内空間において、不安定分子の安定化や特異的な物質変換などを達成してきました。
3. 自己集積性高分子錯体:自己集合の仕組みを高分子化学に応用することで、精密な構造と特異な性質を有する高分子錯体の自己集積に成功しています。